サイガイマップ

愛知県の災害リスク・ハザードマップ情報

愛知県中部地方)の災害リスクを5カテゴリで評価。 人口約754万人、面積5,173km²。

愛知県の地理・地形の特徴

愛知県は中部地方の太平洋側に位置し、県西部に広がる濃尾平野は日本有数の低地帯です。名古屋市西部から弥富市・愛西市にかけて海抜ゼロメートル地帯が広がり、伊勢湾に面しています。東部は三河山地と渥美半島が延び、豊橋市は遠州灘に面して津波リスクを抱えます。知多半島は伊勢湾と三河湾に挟まれた半島です。木曽三川(木曽川・長良川・揖斐川)の河口部は「輪中」の歴史が示す通り、洪水との闘いの歴史を持つ地域です。

愛知県の災害リスク詳細解説

愛知県の最大のリスクは南海トラフ巨大地震です。30年以内の発生確率は70〜80%と極めて高く、名古屋市で最大震度7、津波は伊勢湾で最大5m、渥美半島外洋側で最大20m以上が想定されています。名古屋港周辺のゼロメートル地帯は津波と液状化の複合リスクを抱え、1959年伊勢湾台風(死者5,098人)の教訓が示す通り、高潮リスクも深刻です。濃尾平野は軟弱地盤が広がり液状化リスクが非常に高い地域です。東海豪雨(2000年)に見られるように、都市型水害リスクも高く、天白川・庄内川流域の洪水対策が重要課題です。

愛知県の主な災害リスク要因
  • 南海トラフ巨大地震
  • 濃尾平野のゼロメートル地帯
  • 名古屋港周辺の液状化・津波
愛知県の過去の災害と教訓
1959

伊勢湾台風

上陸時の中心気圧929hPaの超大型台風により、伊勢湾で想定外の高潮が発生。名古屋市南部のゼロメートル地帯では浸水深3m以上に達し、愛知県だけで3,168人が犠牲に。日本の災害対策基本法制定のきっかけとなった。防潮堤の整備は進んだが、南海トラフ地震で防潮堤が損傷した後に高潮が来る複合災害が最大のリスク。

2000

東海豪雨

名古屋市を中心に時間降水量114mm(当時の観測史上最大級)の記録的豪雨。天白川・新川が氾濫し、名古屋市の約3万戸が浸水。都市型水害の典型例として、内水氾濫と外水氾濫の同時発生が被害を拡大させた。

愛知県の季節別災害リスク

春(3〜5月)

4〜5月の低気圧による暴風。黄砂の飛来。農業被害(晩霜)。

夏(6〜8月)

梅雨後半の集中豪雨。台風の接近に伴う大雨・高潮。猛暑日が40℃超えの年も。線状降水帯の発生リスク。

秋(9〜11月)

9〜10月の台風シーズン。伊勢湾台風級の高潮リスク。秋雨前線の停滞による大雨。

冬(12〜2月)

伊吹おろし(北西風)による乾燥・強風。山間部は大雪。乾燥による火災リスク増加。

愛知県で住宅購入・引越し前に確認すべきこと
  • 南海トラフ地震で震度7想定。新耐震基準(1981年以降)の建物を選択。2000年基準がベスト
  • 名古屋市南部〜西部のゼロメートル地帯は洪水・高潮・液状化の三重リスク
  • 天白川・庄内川沿いは東海豪雨級の浸水リスクを確認
  • 渥美半島・知多半島外洋側は津波到達時間が短い(最短5分)。高台立地が望ましい
  • 名古屋港周辺の埋立地は液状化リスクが非常に高い
愛知県の防災体制

指定避難所数

3,500カ所

防災訓練

毎年9月に「あいちシェイクアウト」と「南海トラフ地震対策訓練」を実施。津波対策と...

防災訓練

毎年9月に「あいちシェイクアウト」と「南海トラフ地震対策訓練」を実施。津波対策として沿岸部で避難訓練を定期開催。

備蓄体制

県内6カ所の広域防災活動拠点に備蓄。南海トラフ地震に備え、72時間分の食料・水を目標に備蓄増強中。各市町村にも分散備蓄。

愛知県の防災情報ページ

愛知県の市区町村別 災害リスク

愛知県の災害リスクに関するよくある質問

南海トラフ地震で名古屋はどうなりますか?

名古屋市の被害想定では、最大震度7の揺れ、津波最大3〜5m(伊勢湾)、死者最大約6,700人、建物全壊最大約90,000棟と試算されています。特にゼロメートル地帯(港区・中川区・中村区西部)は津波・高潮・液状化の複合被害が想定されます。地下街の浸水も懸念されており、地下にいる場合は速やかに地上へ出ることが重要です。

ゼロメートル地帯とは何ですか?

地盤の標高が満潮時の海面以下の地域を指します。愛知県では名古屋市港区・中川区・弥富市・愛西市・蟹江町などに広がっています。堤防や水門で海水の浸入を防いでいますが、地震で堤防が損傷した場合や、高潮と重なった場合は大規模浸水のリスクがあります。伊勢湾台風ではこの地域が壊滅的被害を受けました。

愛知県で液状化しやすい地域は?

名古屋港周辺の埋立地、庄内川・天白川の沖積低地、豊橋市の臨海部が特に液状化リスクの高い地域です。濃尾平野は全般的に軟弱地盤で、広範囲で液状化が想定されています。愛知県の液状化危険度マップで詳細を確認できます。

東海豪雨のような大雨は再び起きますか?

気候変動の影響で、極端な大雨の頻度は増加傾向にあります。2000年東海豪雨を上回る規模の大雨が発生する可能性は十分にあります。天白川・庄内川流域の内水氾濫対策は進んでいますが、想定を超える雨量には限界があります。洪水ハザードマップで自宅の浸水深を確認し、避難計画を立ててください。

南海トラフ地震臨時情報が出たらどうすべきですか?

気象庁が「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震警戒)」を発表した場合、後発地震への注意が1週間程度必要です。愛知県では津波浸水想定区域の住民に事前避難を求める場合があります。日頃から非常持ち出し袋の準備、家族との集合場所の確認、避難経路の確認を行い、臨時情報発表時に速やかに行動できるようにしてください。

このエリアの災害リスクは高めです

リスクスコアが高い地域では、火災保険の水災補償や地震保険の補償額が十分かどうか、今すぐ確認されることを強くおすすめします。万が一の被害額は数百万円〜数千万円に及ぶことがあります。

※ 本サービスは特定の保険商品を推薦するものではありません。保険の見直しは、専門の保険代理店や保険会社にご相談ください。

今の時期の防災ポイント

梅雨入り前の水害対策チェック

6月の梅雨入り前に、自宅周辺の洪水・浸水リスクを確認しましょう。排水溝の清掃、土のうの準備、火災保険の水災補償の確認が重要です。

公的データソース

※ 本サイトの災害リスク情報は、防災科学技術研究所(J-SHIS)等の公開データに基づく参考情報であり、実際の災害発生を予測・保証するものではありません。 不動産取引・保険加入等の意思決定には、必ず免責事項をご確認の上、専門家にご相談ください。