サイガイマップ

熊本県の災害リスク・ハザードマップ情報

熊本県九州地方)の災害リスクを5カテゴリで評価。 人口約172万人、面積7,409km²。

熊本県の地理・地形の特徴

熊本県は九州中部に位置し、県中央部を白川・緑川が流れる熊本平野、東部に阿蘇カルデラ、南部に球磨川流域の人吉盆地があります。阿蘇山は世界最大級のカルデラ火山で、現在も活発な火山活動を続けています。布田川・日奈久断層帯が県中部を走り、2016年熊本地震の震源となりました。

熊本県の災害リスク詳細解説

熊本県は2016年熊本地震で震度7を2回記録し、大規模な断層変位による建物倒壊・土砂災害が発生しました(死者273名、うち災害関連死218名)。布田川・日奈久断層帯は全長が約100kmと長く、未活動部分のリスクも残っています。阿蘇山の噴火リスクは常に存在し、大規模噴火の場合は九州全域に影響が及びます。2020年7月豪雨では球磨川が氾濫し、人吉市で甚大な被害(死者65名)が発生しました。地震・火山・水害の三重リスクを抱える県です。

熊本県の主な災害リスク要因
  • 布田川・日奈久断層帯
  • 阿蘇山の火山リスク
  • 白川・緑川の洪水
熊本県の過去の災害と教訓
2016

熊本地震

4月14日にM6.5(前震)、16日にM7.3(本震)と、同じ地域で震度7が2回発生する観測史上初の事態。前震で損傷した建物が本震で倒壊し、特に益城町では壊滅的被害。「前震」の概念が一般に広まり、大地震後の余震(より大きい本震の可能性)への警戒が強化された。

2020

令和2年7月豪雨(球磨川氾濫)

線状降水帯による記録的豪雨で球磨川が氾濫。人吉市・球磨村を中心に65名が犠牲に。高齢者施設「千寿園」では14名が死亡。高齢者の避難の困難さと、中山間地域の洪水リスクが改めて浮き彫りに。川辺川ダム建設の議論が再燃。

熊本県の季節別災害リスク

春(3〜5月)

阿蘇山の火山活動は通年だが、春は野焼きによる延焼事故にも注意。

夏(6〜8月)

梅雨後半の集中豪雨が最大リスク。2020年7月豪雨は7月上旬に発生。台風の接近・上陸にも注意。

秋(9〜11月)

台風シーズン。阿蘇山の噴火と台風の大雨が重なった場合の土石流リスク。

冬(12〜2月)

阿蘇地方は氷点下の冷え込み。地震は季節を問わず発生(熊本地震は4月)。

熊本県で住宅購入・引越し前に確認すべきこと
  • 布田川・日奈久断層帯の直上(益城町・嘉島町・御船町のライン)は断層変位リスクが極めて高い
  • 熊本地震で被害が大きかった益城町・西原村は地盤条件を詳細に確認
  • 阿蘇カルデラ内は火山リスクと土砂災害リスクの両方を考慮
  • 球磨川流域(人吉市・球磨村・八代市坂本町)は洪水ハザードマップで浸水深を確認
  • 白川沿い(熊本市中央区〜東区)は洪水リスクあり
熊本県の防災体制

指定避難所数

1,800カ所

防災訓練

毎年4月14日前後に「くまもとシェイクアウト訓練」を実施。阿蘇山噴火避難訓練も定...

防災訓練

毎年4月14日前後に「くまもとシェイクアウト訓練」を実施。阿蘇山噴火避難訓練も定期開催。人吉・球磨地域では洪水避難訓練を重点実施。

備蓄体制

県内の防災拠点に備蓄。熊本地震の教訓から、車中泊避難者への対応物資(テント・エアマット等)も備蓄。各市町村にも分散備蓄。

熊本県の防災情報ページ

熊本県の市区町村別 災害リスク

熊本県の災害リスクに関するよくある質問

熊本地震の余震はまだ続いていますか?

2016年熊本地震以降、有感地震の頻度は大きく減少していますが、布田川・日奈久断層帯の未活動部分(南西方向の八代〜水俣区間)には依然としてリスクが残っています。新たな大地震が発生する可能性は否定できないため、耐震対策は継続的に必要です。

阿蘇山の大規模噴火は起きますか?

阿蘇山の大規模カルデラ噴火(約9万年前に発生)は極めて低い確率ですが、発生した場合は九州全域が火砕流で壊滅するレベルの災害です。より現実的なリスクは中規模噴火で、火砕流・降灰が阿蘇地域から熊本平野に及ぶ想定があります。阿蘇山は現在も活発な噴火活動を続けており、カルデラ内居住者は常に噴火警戒レベルを確認してください。

熊本市内で地盤が良い地域は?

熊本市内では、中央区の花畑・水前寺周辺(段丘面)は比較的地盤が良好です。逆に、白川沿いの沖積低地(中央区西部・西区)は軟弱地盤で液状化リスクがあります。益城町方向の東区秋津・託麻は2016年熊本地震で大きな被害を受けた地域で、地盤条件の確認が特に重要です。

球磨川流域は今も住んで大丈夫ですか?

2020年7月豪雨後、球磨川流域では堤防強化と流水型ダム(川辺川)の建設が進んでいます。ただし、治水対策の完了までには数年を要し、想定を超える豪雨には限界があります。球磨川沿いに居住する場合は、洪水ハザードマップで浸水深を確認し、大雨警報段階で早めの避難を徹底してください。特に高齢者は避難に時間がかかるため、警報レベル3(高齢者等避難)で行動開始を。

熊本で住宅を建てる際の注意点は?

2016年熊本地震では、1981年以降の新耐震基準の住宅でも倒壊した事例があります。これは2回の震度7という想定外の揺れが原因ですが、2000年の建築基準法改正以降の住宅は倒壊がほぼなかったとの調査結果もあります。熊本県で新築する場合は、耐震等級3(最高等級)を強く推奨します。

このエリアの災害リスクは高めです

リスクスコアが高い地域では、火災保険の水災補償や地震保険の補償額が十分かどうか、今すぐ確認されることを強くおすすめします。万が一の被害額は数百万円〜数千万円に及ぶことがあります。

※ 本サービスは特定の保険商品を推薦するものではありません。保険の見直しは、専門の保険代理店や保険会社にご相談ください。

今の時期の防災ポイント

梅雨入り前の水害対策チェック

6月の梅雨入り前に、自宅周辺の洪水・浸水リスクを確認しましょう。排水溝の清掃、土のうの準備、火災保険の水災補償の確認が重要です。

公的データソース

※ 本サイトの災害リスク情報は、防災科学技術研究所(J-SHIS)等の公開データに基づく参考情報であり、実際の災害発生を予測・保証するものではありません。 不動産取引・保険加入等の意思決定には、必ず免責事項をご確認の上、専門家にご相談ください。