サイガイマップ

広島県の災害リスク・ハザードマップ情報

広島県中国地方)の災害リスクを5カテゴリで評価。 人口約278万人、面積8,479km²。

広島県の地理・地形の特徴

広島県は中国地方の南部、瀬戸内海に面しています。県北部は中国山地、南部は瀬戸内海に臨む丘陵地と三角州平野です。広島市は太田川の三角州(デルタ)上に発達した都市で、6つの川が市内を流れます。県全体で花崗岩が風化した「まさ土」と呼ばれる軟弱な地盤が広く分布し、これが豪雨時の大規模土砂災害の原因となっています。

広島県の災害リスク詳細解説

広島県の最大の災害リスクは土砂災害です。花崗岩のまさ土は水を含むと崩壊しやすく、土砂災害警戒区域の数は全国1位(約49,000カ所)。2014年広島土砂災害(死者77名)、2018年西日本豪雨(県内死者114名)と、短期間に2度の大規模土砂災害に見舞われました。地震リスクは中国地方としては中程度ですが、広島デルタの軟弱地盤は液状化リスクがあります。太田川の洪水リスクも高く、デルタ地帯は浸水想定エリアが広範囲に及びます。

広島県の主な災害リスク要因
  • 花崗岩のまさ土による土砂災害
  • 太田川の洪水
  • 広島デルタの液状化
広島県の過去の災害と教訓
2014

広島土砂災害

安佐南区・安佐北区で集中豪雨(3時間で217mm)により大規模な土石流が発生。77名が犠牲に。住宅地がまさ土の斜面直下に立地していたことが被害拡大の原因。この災害を契機に土砂災害防止法が改正され、基礎調査の加速と警戒区域の指定が進んだ。

2018

西日本豪雨

広島県で114名が犠牲に。呉市・坂町・熊野町・安芸区で土砂災害が多発。JR呉線が長期間不通となり、呉市は陸の孤島状態に。2014年の教訓にもかかわらず同様の被害が繰り返され、「まさ土地盤での居住」そのものの見直しが議論された。

広島県の季節別災害リスク

春(3〜5月)

春の嵐による暴風。花粉シーズン。瀬戸内海は春先に霧が発生しやすい。

夏(6〜8月)

梅雨後半の集中豪雨が最大リスク。2014年・2018年いずれも7〜8月に大規模災害。線状降水帯に特に注意。

秋(9〜11月)

台風の接近。秋雨前線の停滞による大雨。10月以降は急な冷え込みにも注意。

冬(12〜2月)

県北部は大雪。広島市内は比較的温暖だが、まれに積雪で交通マヒ。瀬戸内海側は乾燥・強風で火災リスク。

広島県で住宅購入・引越し前に確認すべきこと
  • まさ土斜面の直下・直上の土地は土砂災害リスクが非常に高い。土砂災害警戒区域を必ず確認
  • 広島デルタ(広島市中区・南区・西区)は液状化と洪水の複合リスク
  • 呉市・坂町・熊野町は2018年西日本豪雨の被災地。斜面近くの住宅は慎重に判断
  • 太田川沿い(安佐南区・安佐北区)は洪水ハザードマップで浸水深を確認
  • 中山間地域は土砂災害と道路寸断による孤立リスクを考慮
広島県の防災体制

指定避難所数

2,400カ所

防災訓練

毎年6月に「土砂災害防止月間」の防災訓練を実施。8月20日(2014年災害の日)...

防災訓練

毎年6月に「土砂災害防止月間」の防災訓練を実施。8月20日(2014年災害の日)に追悼と防災の集いを開催。県独自の「広島県防災Web」で土砂災害危険度をリアルタイム配信。

備蓄体制

県内の広域防災拠点に備蓄。2018年西日本豪雨の教訓から備蓄量を大幅増強。特に呉市は道路寸断に備えた備蓄体制を強化。

広島県の防災情報ページ

広島県の市区町村別 災害リスク

広島県の災害リスクに関するよくある質問

広島県はなぜ土砂災害が多いのですか?

広島県の地質は花崗岩が広く分布しており、風化すると「まさ土」という砂のように崩れやすい土壌になります。ここに急傾斜の地形と集中豪雨が重なると大規模な土砂災害が発生します。土砂災害警戒区域の数は約49,000カ所で全国1位。さらに、山の斜面ぎりぎりまで住宅地が開発された歴史的経緯が被害を拡大させています。

広島市内で安全な地域はどこですか?

広島市は太田川デルタの平地部(中区・南区中心部)は土砂災害リスクは低いですが、洪水・液状化リスクがあります。逆に、丘陵部(安佐南区・安佐北区の山裾)は土砂災害リスクが高い。東区・安芸区も斜面が多く注意が必要。完全に安全な地域は存在しないため、具体的な住所で複合的にリスクを確認してください。

西日本豪雨のような災害は再び起きますか?

気候変動により極端な大雨の頻度は増加しており、同規模以上の豪雨が再発する可能性は十分にあります。広島県は土砂災害防止対策(砂防ダム建設等)を加速していますが、対策完了までには長期間を要します。土砂災害警戒区域に居住する場合は、大雨警報段階で早めの避難を心がけてください。

呉市は安全ですか?

呉市は2018年西日本豪雨で甚大な被害を受けました。市の大部分が急傾斜地で土砂災害リスクが高く、JR呉線の不通や国道の寸断で「陸の孤島」状態になった教訓があります。居住する場合は土砂災害警戒区域の確認と、道路寸断時の備蓄(最低1週間分)を推奨します。

広島デルタの液状化リスクは?

広島市中心部は太田川の三角州(デルタ)で軟弱な沖積地盤です。大規模地震時には液状化が想定されており、特に南区・西区の臨海部でリスクが高くなっています。広島市の液状化危険度マップで詳細を確認し、住宅購入前には地盤調査を実施することを推奨します。

このエリアの災害リスクは高めです

リスクスコアが高い地域では、火災保険の水災補償や地震保険の補償額が十分かどうか、今すぐ確認されることを強くおすすめします。万が一の被害額は数百万円〜数千万円に及ぶことがあります。

※ 本サービスは特定の保険商品を推薦するものではありません。保険の見直しは、専門の保険代理店や保険会社にご相談ください。

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今の時期の防災ポイント

梅雨入り前の水害対策チェック

6月の梅雨入り前に、自宅周辺の洪水・浸水リスクを確認しましょう。排水溝の清掃、土のうの準備、火災保険の水災補償の確認が重要です。

公的データソース

※ 本サイトの災害リスク情報は、防災科学技術研究所(J-SHIS)等の公開データに基づく参考情報であり、実際の災害発生を予測・保証するものではありません。 不動産取引・保険加入等の意思決定には、必ず免責事項をご確認の上、専門家にご相談ください。